4足のワラジをフリップ・フロップ!NY・ドリーマー便り

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リーマン・ブラザーズのBankruptcyから、米国の不動産について考える

昨夜はMBAの学校の日。やはりファイナンシャルアカウンティングの授業でリーマン・ブラザーズ、AIGや他社の諸問題についてのディスカッションがあり、クラスが午後10時以降までかかってしまった。

私の知り合いがリーマン・ブラザーズに勤めている。
随分前から経営が芳しくないという噂が広まっていて、密かに履歴書を他社へ送る社員も随分いたそうだが、愛社精神から敢えてしなかった人も多かったそうだ。
先週の水曜日まで8ドルの価値のあった株が、今週月曜で紙切れ同然になってしまった。9月5日の時点では15ドル以上の価値があった。
今回のBankruptcy(経営破綻)。色々な要因が重なってこうなってしまったのだが、大きな原因はやはり米国の不動産業界の不景気だと言われている。リーマン・ブラザーズのBankruptcyは、やはりMortgage(住宅ローン)ベースの投資の大損失が起因する。しかしこのタイプの投資は「 比較的安全」といわれていた。

不動産の不景気が引き金になったのは確かである。が、やはり非難されるべきは長期的な見通しを怠り無謀なローンをControlしなかった米国政府と目先の利潤を追い求めすぎた大手証券・住宅ローン会社にあると思う。

たとえば、なのだが住宅ローンを組む際年収はいくらか聞かれる。しかし実際にそのバックアップをなる書類(給与明細、タックスリターンなど)の提出無しでローンが下りていた(よほどのBig Loanで無い場合)。米国はクレジット・スコアー制度があり、住宅ローン申請者の返済能力は通常このシステムで審査される。夫婦二人で何十枚もクレジットカードを所持し、数万ドルのカードローン負債があり、勿論クレジット・スコアーは悪い。しかしそのような場合でも、住宅ローン会社はMortgageの金利を上げてローンを提供。こんな例は去年までよくある話に過ぎなかった。
あの時ちょっと立ち止まって考えてみたら、米国不動産の不景気=住宅ローンの返済不能ラッシュ、という構図は誰でも予想できたはずだ。

去年の春頃、ラスベガスのストリップ沿いにある建設中のコンドミニアムの購入を考えていた。そのコンドミニアムは、実際「 コンドミニアム・ホテル」、と呼ばれ、NYではプラザホテルが一度閉鎖し、その様な形態でリオープンしそれなりの利益を上げていた。自分たちが住んでいない間、旅行客にホテルルームとして提供するのだ。フロント、コンシェルジェ、ベルマン、メイドサービス等、一般のホテル機能を備えていた。べラジオホテルのほぼ隣という一等地にあり、投資目的としては最適だった。
わざわざ2回もベガスへ行き、契約書にサインする一歩手前まで進んでいた。しかし、不動産Developerがニューヨーク州のビジネスライセンスを取得してなかったので足踏みとなり、景気に陰りがみえた昨年秋、市場が悪くなる事を予期しキャンセルした。本当に今考えると背筋が寒くなる。もし購入していたら長期的にHoldしない限り随分損していただろう。

ポーカーは投資ゲームに似たところがあるな、と思う。大きく負けたくなければひたすら勝つハンドを待てば負けにくい。しかし、勝率90%を超えるハンドでも実際運が無ければボードオープンでコロッと負けてしまう。
不景気経済へ突入の米国。ハンドは悪いがせめて勝率を上げる為、日々の市場の動きを読み全体を見据えた運用を心掛けたい。
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by nypoker | 2008-09-18 01:24 | MBA